コラム

2021.02.03

コロナ禍における「不安な気持ち」との付き合い方

コロナ禍における「不安な気持ち」との付き合い方

当院通院中の皆様、ご家族様いかがお過ごしでしょうか? 新型コロナウイルスに関する暗いニュースが多く、不安や焦りなど心理的な負担から下図のような体調面、心理面の症状が出る方もいるかもしれません。
こういった症状に対してどうやって対処していくかということは大事ですが、こんな状況であれば 下の図のようなことが起こっても当然だと認識することも大切です。こういった不調がどうして出 現するのか知らないのと、不調が起こる仕組みやそれが自然な反応だと知っておくのでは対処法も 異なってきます。
ではそういったことを知ったうえで日々の生活の中で実践してほしいことを提案させて頂きます。

 

不安な気持ちの付き合い方

① 生活リズムを整える

在宅ワークや外出制限などで生活リズムが乱れがちになります。こういう時こそ意識して生活リズ ムを整えるようにしましょう。
朝日光を浴びることは体内時計を整えますし、適度な運動をするこ とは良質な睡眠に効果的です。

② 家族と話をする、友人と連絡を取る

不安な気持ちは皆一緒です。家族や友人など信頼できる人との会話は不安やつらい気持ちを和らげます。
また外出制限や在宅ワークなどで人とのつながりが希薄になり孤独感が強くなると気分の落 ち込みが強くなることがあります。人と人とのつながりは心の安定にとても大事です。

③ 情報と距離をとる

テレビやインターネットなどを見ると新型コロナウイルスに関する色々な情報が出てきます。その 情報の中には必要なものもありますが、あまり多くの情報を入れてしまうと頭が一杯になってしま い不安や焦りが強くなってしまいます。過度に情報に接し続けることは避け、テレビやインターネ ットに触れる時間を意識的に制限することも必要です。

④ 生活の中に彩りを作る

色々なことに制限がかかり今までと同じような生活が出来ず、ストレスが溜まってしまうかもしれ ません。その中でも生活の中に彩りを作ってみることは大切です。 時間があるときだからこそ本を読んだり映画を観るなど、今まで出来なかったことをしてみたり、 いつもよりも手の込んだ料理を作ってみてはいかがでしょうか。

⑤ 最後に大切なこと

不安は危険なことを予知したり、避けるために必要な感情です。しかし不安が強くなりすぎると生活に支障が生じてしまいます。
不安を全て消そうとしなくても大丈夫です、ほどほどの不安とうまく付き合っていけることが重要です。